文学の嗜み

文学表現全体の総合的な研究

映画『容疑者Xの献身』東野圭吾さん原作の同名小説の劇場版

映画『容疑者Xの献身』は、天才物理学者が難事件を解決する、推理小説「ガリレオシリーズ」の同名小説を原作にしている。
ガリレオこと天才物理学者の湯川学が主人公である。
「ガリレオシリーズ」は東野圭吾さんの人気シリーズのひとつで、第3弾の『容疑者Xの献身』は長編作。

『容疑者Xの献身』では、アパートに住む母子が事件を起こす。
花岡靖子は弁当屋の店長をしながら、中学生の娘・美里とアパートで暮らしていた。
ある日、靖子の元夫・富樫慎二が、花岡親子の居所を突き止めて突然訪ねてきた。
富樫慎二は、靖子の二度目の夫であり、娘の美里との血縁関係はない。
富樫慎二は、靖子がホステスをしていたときに知り合い結婚した男で、結婚した当時はサラリーマンであった。
離婚の原因は、富樫慎二が横領をして会社を解雇されたうえ、妻子に暴力を振るっていたことにある。
それにも関わらず、富樫慎二は花岡親子につきまとい、靖子が警察に相談してもうまくかわしていた。
富樫慎二は、やり直したいと言っているが、金銭目的で訪れてきたようだ。
靖子は、仕方なく富樫慎二にお金を渡して追い返そうとする。
だが娘の美里は、我慢できずに富樫慎二を後ろから殴打。
殴打された富樫慎二は、美里に襲いかかる。
靖子と美里の二人は、怒り狂った富樫慎二を、炬燵のコードで絞殺してしまう。

そこへ隣に住む石神哲哉が、騒ぎを聞き付けて駆けつけてくる。
石神哲哉は、靖子に対して密かに恋心を抱いており、二人を助けることを決意し、死体の処理やアリバイ工作を手伝う。

石神哲哉は高校数学教師をしている。
偶然にも、湯川と草薙とは帝都大学の同期であり、湯川が天才と認めるような人物であった。
石神哲哉は、数学の研究者になりたかったが、家庭の事情により断念していた。

花岡靖子役を松雪泰子さん、石神哲哉役を堤真一さんが演じた。
この映画では、堤真一と松雪泰子の熱演も話題になった。
花岡美里役を金澤美穂さんが演じた。
金澤美穂さんは、この作品で映画デビューを果たした。

【作品情報】
原作: 東野圭吾『容疑者Xの献身』文藝春秋刊
監督: 西谷弘
脚本: 福田靖
出演: 福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、堤真一、ほか
配給: 東宝
劇場公開日:2008年10月4日