Sugayan Blog

Written by Sugayan

誉田哲也『ノーマンズランド』長かった20年という歳月、願いが叶わぬことを知ったとき

誉田哲也さんの『ノーマンズランド』。長かった20年という歳月、願いが叶わぬことを知ったとき。

東野圭吾『沈黙のパレード』共犯者の誰も知らなかった隠れた真実

東野圭吾さんの『沈黙のパレード』。共犯者の誰も知らなかった隠れた真実。

綾辻行人『十角館の殺人』熱烈なファンの多い本格ミステリ

綾辻行人さんの『十角館の殺人』。熱烈なファンの多い本格ミステリ。いわゆる叙述トリックを用いたミステリ。冒頭を読み始めただけで、作者の筆力を感じ、本作への期待感が高まる。

宇佐見りん『推し、燃ゆ』主人公には早く立ち直って欲しい

宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』。本作の序盤には、アイドルとのかかわり方は十人十色であることに触れ、どのような人がいるのかを、分析的に語る文章がある。大抵の人はどれかにあてはまると思う。主人公には早く立ち直って欲しい。

石田衣良『4TEEN』14歳のときの自分を振り返りたくなる連作短篇集

石田衣良さんの『4TEEN』は、2003年に新潮社から刊行された連作短篇集。石田衣良さんは、本書で第129回直木賞を受賞した。『小説新潮』に掲載された6篇と書下ろし2篇の8篇からなる。

柴崎友香『春の庭』古いアパートでの出会いと懐かし記憶を辿る物語

柴崎友香さんの中篇『春の庭』は、第151回芥川賞受賞作。柴崎友香さんは、本作の出発点が実体験から想像を膨らませたものであることを、インタビューで明かしています。

柳美里『家族シネマ』それぞれの場面が面白い小説、主人公・素美の家族と仕事の話

柳美里さんの短篇「家族シネマ」は、第116回芥川賞受賞作。物語のそれぞれの場面に、小説としての面白さを強く感じた。芥川賞の選評では、文学的才能を感じるといった言葉が、数名の選考委員から出ている。

川上弘美『蛇を踏む』端的に言えば変身譚、筆力の評価が高い作品

川上弘美さんの短篇「蛇を踏む」は、第115回芥川賞受賞作。端的に言えば変身譚。筆力の評価が高い作品。

白石一文『ほかならぬ人へ』若い男女の恋愛感情や葛藤などをリアルに描写

白石一文さんの『ほかならぬ人へ』は、第142回直木賞を受賞した作品。中編二作の作品集である。二作品とも、結婚適齢期の男女の、恋愛や葛藤などが、リアルな描写で描かれている。

平野啓一郎『マチネの終わりに』運命の出会いから始まった大人の切ない恋物語

平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』。運命の出会いから始まった大人の切ない恋物語。

川上未映子『乳と卵』大阪出身の女三人が織りなす物語

川上未映子さんの『乳と卵』は、第138回芥川賞受賞作。独特な大阪弁の文体で書かれており、それが小説としての面白さにもなっている。会話文にも地の文にもその傾向がある。

綾辻行人『時計館の殺人』シリーズ第5作は想像を超える大仕掛け

綾辻行人さんの『時計館の殺人』。シリーズ第5作は想像を超える大仕掛け。

映画『岸辺の旅』生と死をテーマにした作品、夫婦の絆をストレートに表現

映画『岸辺の旅』は、夫婦の絆や人々との関わりを描いたヒューマンドラマ。あるいは、夫婦の愛を描く、大人のラブストーリー。

山崎ナオコーラさんの短編小説集『肉体のジェンダーを笑うな』所収、「笑顔と筋肉ロボット」

山崎ナオコーラさんの短編小説「笑顔と筋肉ロボット」。科学技術の進歩のおかげで性差は縮まる!?

大前粟生『おもろい以外いらんねん』笑いと差別をテーマにした中編小説

大前粟生さんの中編小説『おもろい以外いらんねん』は、笑いと差別をテーマにと依頼され、書き上げた作品とのこと。2020年のコロナ下、リアルタイムで現実でも起きているようなことをフィクションに、と言われたそうだ。男性性を反省する言葉などは、本作の…

藤原無雨『水と礫』物語を反復させながら広げていく章立てが特徴的な作品

藤原無雨さんの『水と礫』は、第57回文藝賞受賞作。この小説は、章立てに特徴がある。

アニメ映画『天気の子』神秘的で叙情的な物語に感動

アニメ映画『天気の子』。神秘的で叙情的な物語。純粋で逞しい15歳の少年と少女の恋物語に心温まる。リアルな背景美術を目にした時点で、作品に引き込まれた。美しい映像や音楽は、神秘的な物語をより感動的にする。

村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき』世界を作り上げる大きな物語の、ごく微小な一部

村上春樹さんの『猫を棄てる 父親について語るとき』。亡き父親の戦争体験や父親との思い出、自身のルーツについて綴ったエッセイ。世界を作り上げる大きな物語の、ごく微小な一部について。

木崎みつ子『コンジュジ』現実と妄想と伝記の三つが絡み合う重層的な構造の小説

木崎みつ子さんの小説『コンジュジ』は、第44回すばる文学賞受賞作。この小説の主人公の名前は「せれな」。三人称で描かれている。

村上春樹『一人称単数』短篇集についての考察と世間の評判

短篇集は、文章の名手と言われるような、老練な作家が書くもの、という意見を聞くことがあります。この考えからすると、村上春樹さんの短篇集『一人称単数』は、正にそういった作品といえるでしょう。

村上春樹『海辺のカフカ』15歳の少年が主人公の幻想的な物語

村上春樹さんの『海辺のカフカ』は、書き下ろしの長編小説。村上春樹さんの長編小説としては、10作目となる。上下巻二分冊で刊行された。『海辺のカフカ』は、15歳の少年が家出を決意するところから始まる。

村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』夫婦の感情のもつれ、戦前の満州国

『ねじまき鳥クロニクル』は、村上春樹さんの8作目の長編小説。「第1部 泥棒かささぎ編」「第2部 予言する鳥編」「第3部 鳥刺し男編」の3巻から成る。

村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』二つ物語がパラレルに進む

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。第21回谷崎潤一郎賞受賞作。この小説は40章からなり、「ハードボイルド・ワンダーランド」の章と、「世界の終り」の章が交互に繰り返され、二つの物語はパラレルに進行する。

ノーベル賞作家・大江健三郎氏が初期に書いた短編小説

大江健三郎氏は、在学時から多くの短編小説を主要な文芸雑誌に発表している。初期の短編小説は、『死者の奢り・飼育』や『見るまえに跳べ』などの短編集で読むことができる。

花村萬月『ゲルマニウムの夜』舞台は終戦後の東京都下の修道院

花村萬月さんの『ゲルマニウムの夜』は、第119回芥川賞受賞作。『ゲルマニウムの夜』はキリスト教の教義を軸にした作品。小説の舞台は、ラジオに米軍放送が流れてくる、東京都下の修道院。

吉田修一『パーク・ライフ』出会いは思いがけない場所で

吉田修一さんの『パーク・ライフ』は、第127回芥川賞受賞作。小説の舞台は、東京の日比谷公園。

松浦寿輝『花腐し』バブル崩壊から十年経った東京の古い木造アパートの一室

松浦寿輝さんの『花腐し』は第123回芥川賞受賞作。舞台は、バブル崩壊が始まってから、十年ほど経った東京。

石川達三『蒼氓』社会派作家の視線は民衆に向けられていた

石川達三氏(1905~85年)の『蒼氓』は、1935(昭和10)年の第1回芥川賞受賞作である。作品の冒頭は、1930(昭和5)年、神戸の国立海外移民収容所。これから900人以上の移民希望者が、ひと月半かけて、ブラジルのサンパウロ州にある港湾都市、サントスへ向か…

日本語における「助詞・助動詞・動詞・形容詞・副詞」の役割

日本語における「助詞・助動詞・動詞・形容詞・副詞」の役割。森田良行氏の『助詞・助動詞の辞典』と『動詞・形容詞・副詞の事典』は、日本語について深く学ぶことのできる書籍である。

森田良行『助詞・助動詞の辞典』日本語における重要な役割

助詞・助動詞については、わかっているようで理解できていないことが多いのではないだろうか。日本語の助詞・助動詞について深く学びたいなら、森田良行氏の『助詞・助動詞の辞典』をお薦めしたい。助詞・助動詞に関する疑問を、この一冊で解決できそうな内…