文学の嗜み

文学表現全体の総合的な研究

村田沙耶香『コンビニ人間』少し怖いがすかっとするユーモア小説

村田沙耶香さんの『コンビニ人間』は、第155回芥川賞受賞作。少し怖いがすかっとするユーモア小説です。男性はグロテスクな部分に注目する方も多いが、女性はすかっとするという方が多いらしい。どちらにしても面白い小説です。

森見登美彦『夜行』夢幻の境をさまよう物語

森見登美彦さんの小説『夜行』。出版元の情報を見ると、怪談と青春とファンタジーの3語がキーワードになっていた。学生時代からの仲間が登場人物であり、京都の宿で皆が奇妙な話を語る。全体的にはファンタジー小説としての印象が強く残る。

桜木紫乃『ホテルローヤル』父親がかつて経営し実在した施設

桜木紫乃さんの連作短編集『ホテルローヤル』。世間の常識から外れていたり、官能的だったりしますが、ほのぼのとした場面も多く、心温まる話もあります。

門井慶喜『銀河鉄道の父』父親でもある気鋭作家が描く父子の情、家族愛

門井慶喜さんの長篇小説『銀河鉄道の父』。宮沢賢治の生涯や家族についての物語が、賢治の父・宮沢政次郎の視線を通して描かれています。家族のぬくもりや父と息子の関係を描いた物語です。

島本理生『ファーストラヴ』普通の初恋ではない、歪められた記憶

島本理生さんの長篇小説『ファーストラヴ』。普通の初恋ではない、歪められた記憶。女性や弱者に対する社会の理不尽さに目を向けさせる小説でした。

辻村深月『鍵のない夢を見る』町の事件をテーマにした5篇、結論を読者に委ねる

辻村深月さんの短篇集『鍵のない夢を見る』。 町の事件を扱う5篇が収録されています。結論を出してしまわずに、読者に委ねる書き方を意識したとのこと。第147回直木賞受賞作です。

西條奈加『心淋し川』様々な事情を抱え、江戸の一角にある古びた長屋に住む人々

西條奈加さんの短編集『心淋し川』。時代小説の連作短編集であり、全六編が収められています。描かれているのは、様々な事情を抱え、江戸の一角にある古びた長屋に住む人々のこと。